著者はリンダ・グラットンとアンドリュー・スコット。
日本名「ライフ・シフト」の、話題の本です。
辞書を引きながら、苦労して読みました。
1)アメリカとドイツのデータでは、産業革命末期の1850年から現代まで直線的に平均寿命が延びて
いる。1850年 約50歳、2000年 約80歳。
同じ年齢の風貌を昔(例えば30年前)と今日で比べると、
確実に若々しくなっている。
同じ60歳でも、昔の60歳と、現在の60歳は体力的にも見かけ上も若々しくなっている。
2)現在の平均的男性の人生は、教育期→生産期→引退期の3段階からなるが、
今後は、教育期①→生産期①→教育期②→生産期②→引退期の5段階へとシフトするだろう。
もちろん、個人差はあるが単純化するとこういう流れが予想される。
5段階の場合の引退時期は80歳程度。
その理由は、(1)教育期が1つだと、長期の生産期で人材が陳腐化してしまうこと。
(2)生産期が1つだと、働き手自身が飽きてくること。
(3)生産期を伸ばさないと、年金制度などが行き詰まること。
3)2)の人生の3段階から5段階へのシフトを円滑に進めるためには、国家と企業がともに制度改革
を進める必要がある。
国は年金制度や税制など、企業は定年制度や労働市場の流動化など。
4)平均寿命の延びの恩恵は、人類に共通にもたらされるものでなく、富める国、あるいは富める人の
寿命が延びる。逆に、恵まれない国、恵まれない人の寿命は縮まる可能性がある。
以上、理解できたところだけ、まとめてみました。
多少思い込みで書いた部分もありますが、参考にしてください。
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